シソ科のお手入れ
庭やベランダにあるととっても助かるのが
シソ科の植物です
育ててみたいけど、時期がもう遅いのかなと思っている方がおられるかしら?
6月中なら大丈夫
ホームセンターに売っている苗から
始めてください
種まきの話
種まきは関東地区なら
ゴールデンウィーク前後が良さそうです
こぼれ種からも発芽するのに
私は毎年、種を購入して
せっせと種まきしています
なぜ毎年、種を買い直してまくのかというと
家でできた種が、他の種類と混ざってしまうからなんです
本当にそんなことがあるのか、ないのか
私の感覚をあえて言うと
「赤しそと青しそが混ざった感じの味」がしたり
「エゴマと青しそが混ざった感じの味」を感じてしまうからなのです
考えすぎかも知れませんけどね
ちょこっと、愚痴です
そんなわけで
種を毎年購入するんですけど
これがまた
毎年、もて余すんです
シソ科の植物の種って、まあ細かいんです
それが一袋にかなりの分量
入っています
「しそ」って本来、薬味じゃないですか
スーパー辺りじゃ
10枚1セットで売ってたりしますから
使う分量は知れてます
それでも10枚づつ買うのもなぁと
プランターで作りはじめたのが始まりだったんですけどね
そのプランターから溢れんばかりの芽が出てしまうわけですよ
それなら種を取っておいて
来年使えばいいじゃないのって思うところなんですけど
シソ科の種って有効期限が1年で
翌年にまいても芽は出てこないんです
もう、しょうがないから
とにかく蒔いちゃいます
今年もゴールデンウィークごろに
新しい培養土にばらまきました
直接、庭の土に蒔かないのは
去年のこぼれ種と混ざってしまうのを防ぐためです
今年はゴーヤの足元にしました
種まきの頃は、ゴーヤも小さいので
スペースが余っています
シソとバジル、
シソの方がかなり早めに発芽します
間引き、移植の開始
5月末
本葉が出てくるくらいから
あちこちに移植をはじめます
シソ科の植物は移植に強いので助かります
ナスの近くだったり、お豆の脇だったり
スペースを見つけると
せっせと移植しておきます
これは6月始めのごろの写真です
左のプランター
真ん中にゴーヤがあって
半分がシソ、もう半分がバジルです
(右のプランターは、
ゴーヤとガーデンレタスミックスです)
ゴーヤの足元に残るものも
大きくなったものから食べはじめます
「間引き」ならぬ「大引き」です
苗の頭を摘み取ります
こちらは、なぜか通路の砂利の中から芽を出したシソです
どうも私が種をこぼしてしまったようなのです
これは6月半ばの写真です
大きく育ったところを収穫して
育ちやすいようにスペースを開けます
大きく育った葉と茎の間に
脇芽が出てきているのが見えますか?
この脇芽を育てて 一株を大きくしていくと
たくさんの葉っぱが収穫できます
脇芽を育てるためには 育った茎の頭を切ることが必要です
たいていの植物は
頭の部分を切られると脇芽を大きく育てようとする性質があります
シソ科は頭を切らないまま育てると
なぜか脇芽が育たずに
ただ細く背が高くなります
もし複数本、育てているなら
面白いので実験してみてください
育った脇芽は少し伸びたら
また頭の葉っぱを摘み取って
更に脇芽を増やします
そうして次々、株を大きくしていくのです
日当たりの悪い葉は、自然と枯れていきます
肥料の話
シソ科の植物はかなり丈夫です
たっぷり元肥が入っていれば
場合によっては
肥料はいらないくらいです
日差しが少なかったり
鉢やプランターが小さかったりすると
元肥をたくさん入れてあっても肥料が必要になることがあります
考え方としては
シソ科の植物は葉を食べるものなので
葉物野菜の肥料を 用意すればOKです
香りが強い葉っぱを食べるので
ハーブ用の肥料も OK です
容器の仕様説明をよく読んで
使ってください
肥料は
『窒素、リン酸、カリウム』の順番で
内容の比率が数字で 表されています
葉物用、ハーブ用の肥料は
実は、お花の肥料とあまり変わりません
ハイポネックスが色々使えて便利です
薄めて使うタイプと
そのまま使うタイプがあります
虫食い
ところで、葉っぱが虫食いにあっていませんか?
シソ科の植物はちょうちょの幼虫 、青虫に狙われやすいです
こんなところを見かけたら
つまみ取ってビニール袋に入れて、
しっかり縛って処分しましょう
踏み潰すとアリが寄ってくることがあるので
注意が必要です
赤い細かい蜘蛛(ハダニ)がいるなら
回りが乾燥しているのかもしれません
葉を裏側までよく洗ってハダニを落としたら
鉢やプランターの周囲も水でよく流しておきましょう
水やりの度に、植物だけでなく
床や周辺にも水を流すといいようです
蜂の下にナメクジやダンゴムシが集まることがあります
持ち上げられるようなら動かして
取り除いて処分しましょう
農薬は使い方が難しいので
できれば使いたくないですね
よく観察して、こまめに対処するのが
良さそうです
木炭を作るときにでる液体を集めたものが
虫除けになります
煙の強い匂いがします
使用の際は、表示をよく読んで使用してください
水で薄めて、土や床にまいておくと
虫が少ないように思います
植物によっては直接かかるのが苦手な種類もあるので
注意が必要です
シソ科の場合は、
足元にかかる程度は大丈夫です
蜂や蚊もこの匂いが苦手なようなので
私は週に1~2回、通路にまいています
私はたくさん出過ぎた芽を
庭のあちこちに植えているのですが
シソだけが育っている場所よりも
色々混植した場所の方が
虫が少ないように感じています
同じようにちょうちょは飛んでいるのに
不思議です
たくさん採れたら
間引き、収穫したシソの葉を
薬味醤油にします
シソ、にんにく、生姜、ミョウガ、アサツキ、長ねぎなど
全部みじん切りにして容器に入れて
ひたひたになるまでお醤油を入れます
翌日から使えて、1ヶ月程度保存できます
その時々
手に入るものを使うので変化も楽しんでいます
お刺身にかけたり
ゆで豚の味付けに使ったり
チャーハンや麺類にも使っています
家族には
「もう少し、繊細な使い方をすればいいのに」
と、言われますが
シソもバジルもすっかり葉物野菜の扱いです
冷凍保存でも2~3ヶ月なら香りも楽しめます